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最強のアウトライナー [アウトライナー]

一週間ほど、TAOを本格的に使っています。OPALに変わるメインのアウトライナーとして使えるかどうか、試すのか目的です。

何度も書いてるように、OPALは素晴らしいソフトです。ひとことでいうとシンプルでエレガント。アウトライナーとしての最低限の基本機能をきちんと押さえた上で、慣れると使っていることをほとんど意識しないくらい、透明感があります。

本当に良いソフトなんですが。ひとつだけ欠点があります。しかも、大きな欠点が。それは、アウトライン項目同士の結合ができないということです。

それはたぶん、ぼくのアウトライナーの使い方にも原因があって、だいたい一行ずつ、場合によっては単語数個ごとに改行しながら思いついたことを打ち込んでいって、それをああだこうだと入れ替え、最終的にそれをつないで段落にしてくので、複数の項目をひとつに連結する機能がすごく重要なのです。

OPALの場合その機能がないので、少し長めの文章は、OPALの中でだいたいできたところで、Jeditにコピーして、段落なんかを整えてたりするわけです。そこまでの作業をアウトライナーの中だけで完結したい、という思いがだんだん強くなってきたわけです。

とはいえ、自分の思うアウトライナーとしての条件を満たしているソフトはそんなに多くありません。マック用ではOPALの他にはOmniOutlinerとTAOだけです(Windowsではもっと少なくて、ぼくの知る限りではSolだけです)。

TAOは、実は以前からユーザー登録はしてあったんですが、前のマックで使っていたEGBRIDGEとの相性があまり良くなくて、本格的に使い込むことができませんでした。新しいマックでは、IMは「ことえり」のままでいくことにしたんで、この機会に使ってみることにしたわけです。

TAOとOPALは、一言でいうと正反対のソフトです。機能を極限までシンプルにしぼったOPALに対して、TAOは怪物みたいな、少なくとも機能では史上最強のアウトライナーです。

問題はインターフェイスが最悪なこと。ありとあらゆる機能がぐちゃぐちゃに詰め込まれている感じで、いったいどうなっているのか、なかなか把握できない(ワードなんか、かわいいものです)。その上、額面通り機能しない未完成部分や、バグもけっこうある。

でも、TAOは確かに魅力的なソフトです。

まず、ごく普通のテキストエディタのようにテキストを操作できる、というのが意外に大きい。項目の結合も、段落の先頭でデリート(Windowsでいうバックスペース)を押すという、ごく自然な操作できます(複数の項目をまとめて結合するコマンドもあります)。アウトライナーを嫌う理由のひとつとして、エディタとしての機能が弱いという人が多いんですが(OPALもそうです)、TAOはテキストエディタとしてもかなり高機能です。

そして何よりも、かつての黄金時代の伝説のアウトライナー、MOREやGrandViewの匂いがします。真剣に考えたり文章を書いたりするときに、人は何をしたいのか。どんな機能が必要なのか。デイブ・ワイナーをはじめとする初期のアウトライナーの開発者たちが考え抜いて作った80年代アウトライナーには、現在の目から見ても驚くような、芸術品のようなソフトがありました。TAOはそうしたソフトが持っていた機能を、現代によみがえらせようとしているように思えるのです。

TAOのMORE直系の機能はたくさんありますが、例えばアウトラインの中のあちこちの項目をマークしていって、コマンド一つで特定のトピックに下に集める「集合」機能。 長い文書のあちこちから必要な部分を抜き出してくるときなどに重宝します。

そしてもうひとつ、「クローン」という機能があります。これは、項目のクローン(複製)をつくる機能ですが、単なるコピーとは違って、片方のクローンを修正すると、もう片方も自動的にアップデートされる、というもの。この機能のメリットはなかなか理解しにくいのですが、「アウトライナー有害論」で主張されているような、「一つのデータはひとつのアウトラインでは表現しきれない」というような問題に対する答えとなる機能です。

たとえば、文献からの引用を、文献の著者名のアルファベット順に並べたアウトラインがあったとします。その中から、引用文のクローンを作って、今度は内容別に並び替えたアウトラインを作ります。こうしておくと、例えば内容別のアウトラインを見ながら気づいたことを書き込んでいくと、もとのアルファベット順のアウトラインの該当項目も、自動的に更新されるのです。インタビューのメモなどから、時系列のアウトラインと内容別のアウトラインを作る、なんていう場合も、同じ使い方ができます。

つまり、膨大な資料を参照しながら何かを書くとき、元の資料と、自分が書いた文章との間の整合性を自動的に保つことができるのです。

※※※

一週間ほど真剣にTAOを使ってみた感想。

TAOが本当に額面通りに動作して、そして意識しないで機能を使えるくらいに手になじんだら、これは確かに史上最強のアウトライナーだと思います。でも、扱い辛さとバグの多さから、そうなれるかどうかは、まだわかりません。引き続き、使ってみます。仲良くなれるといいと思います。
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