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目標を捨てろ [レオ・バボータ関連]

原文:Leo Babauta "the best goal is no goal" from Zen Habits
この記事は、レオ・バボータ氏がブログ「Zen Habits」でUncopyrighted(コピーライトなし)として公開されている記事の日本語訳です。原文同様、この日本語訳もUncopyrighted(コピーライトなし)とします。

「過去に対して私にできることは何一つない。未来についても同様だ。私は今を生きているのだから。」(ラルフ・ワルド・エマーソン)

強固な、達成可能な目標という考え方は、私たちの文化に深く根ざしているようだ。私は長い間目標とともに生きてきたし、実際、このZen Habitsの記事のかなりの部分は、どのように目標を設定し、達成するかについてのものだ。

しかし、最近では私はほとんどの場面で、目標を設定せずに生きている。それは、まったく開放的であり、あなたが教えられてきたかもしれないこととは反対に、何かを達成する妨げになることも全くない。

それは、目標に制限されなくなるということなのだ。

「目的地がわからない限り、あなたはどこにも行き着くことはない」という一般的な信念について考えてみよう。この考えは、あまりにも常識的に思える。にもかかわらず、立ち止まってよく考えてみれば、明らかに間違っている。簡単な実験をしてみよう。表に出て、好きな方角に向けて歩きはじめる。進む方角は、途中で好きに変更してよい。20分後、あるいは一時間後……あなたは、どこかに到達している! ただ、最終的にその場所に至ることを知らなかっただけだ。

そして、そこが難しいところなのだ。思ってもみなかった場所に行くためには、心を開く必要がある。目標なしに生きることは、新しい領域を開拓することだ。予想外の物ごとをあなたは学ぶだろう。驚くような場所に到達しているかもしれない。それが、この考え方の素晴らしいところだし、同時に切り替えの難しいところでもある。

今では、私はほとんど目標なしに生きている。ときどき、目標が頭に浮かぶことがあるけれど、そのまま放置する。私は目標なしに生きること自体を目指してきたわけではない——より楽しく、途方もなく自由で、自分の中に生まれてきた情熱とマッチする方法として、そのやり方を学びつつあるということだ。

なぜ、目標を決めない方がいいのか

以前、私はその年の目標を1つから3つ程度設定し、さらに月ごとのサブ目標を設定していた。その上で、週ごと、あるいは日ごとにどんなアクションステップが必要かを考え、日々それに集中するようにしていた。

残念なことに、物事がこのように美しく進行することは、絶対にない。誰でもそのことを知っている。アクションステップを実行しなければならないことを、あなたはわかっている。そして、モチベーションを維持するために、目標を常に意識しようともする。しかし、アクションステップはあなたにとって非常にしんどいものかもしれない。だから、あなたはそれを先延ばしする。何か別の仕事をしてみたり、メールやFacebookをチェックしてみたり、あるいは単にだらだらしたりする。

その結果、その週間目標なり月間目標なりは脇に押しやられ、あなたは自分のだらしなさに失望し、やる気をなくす。目標を達成することは難しすぎる。さあ、どうする? たぶん、あなたは目標を再点検して、リセットするのだ。そしてサブ目標とアクションプランを作り直す。これで、また行き先がはっきりする。なぜなら、ちゃんと目標を設定したから!

もちろん、常にそのようになるとは限らないだろう。ときには、あなたは目標を達成し、素晴らしい気分を味わう。けれど、ほとんどの場合、あなたは目標を達成できず、そのことで自分自身を責める。

ここに重大な秘密がある。問題はあなたではなく、方法にあるのだ! 目標設定というシステムは、失敗を生む装置なのだ。

あなたが完璧に物ごとを進めたとしても、それは理想的な状態とは言えない。なぜなら、あなたは行動を極度に制限されてしまうからだ。もし何かを実行する気分でなかったとしたら、あなたは自分自身を強制しなければならない。道筋はすでに決定されとおり、新しい領域を開拓する余地はない。何か別にことに情熱を感じているときにも、計画に従わなければならない。

もう少し柔軟な目標設定の方法もある。しかし、目標を設定しないことほど柔軟なものはない。

その仕組み

では、目標なしの人生というのは、どのようなものだろうか。その実体は目標のある人生とは大きく異なっている。

年間目標も月間目標も、そして週間目標も一日の目標も、設定しない。目標にいたるステップの中で今どこまで完了しているか、また今どれが実行可能か、思い悩む必要もない。To-Doリストさえいらない。備忘録をつけることは別に悪くはないけれども。

では、何をすればいいのか? 一日中カウチに寝そべって、うとうとしたりテレビを観たりホーホーズ(訳注:Ho-Hos——アメリカのHostess社が販売しているチョコレートロールケーキ)を食べるのだろうか? そうではない。単に実行するのだ。情熱を感じられる何かを見つけ、ただそれをやるのだ。目標を設定していないからと言って、何もしないということにはならない。あなたは何かを創造することができる。何かを形にすることもできる。そして、情熱に従うことができる。

実際に、それは素晴らしいことだ。朝起きる。そして、自分自身が情熱を感じることをする。私にとってのそれは、多くの場合ブログを書くことだが、小説やe-Bookや次の本を書くことかもしれないし、人々が他の素晴らしい人々とつながるための手助けをする教育プログラムを開発することかもしれないし、妻や子どもたちと遊んで時間を過ごすことかもしれない。そこには何の制限もない。なぜなら私は自由だからだ。

終わってみれば、私は目標を設定することで達成したであろうよりも、より多くを達成していることが多い。なぜなら、私は常に自分が興奮できることをやっているからだ。しかし、達成するかどうかは問題ではない。唯一重要なのは、常に好きなことをやっている、ということだ。

やがて私は、素晴らしい、驚くべき、偉大な場所に到達している。出発するとき、行き先を知らなかっただけだ。

簡単なQ&A

読者からの質問(1):目標を設定しないということ自体は、目標ではないのですか?
回答:目標にすることはできます。あるいは、旅を続けながら、探求することを通じて新しい方法を学んでいくこともできます。私は、最初から学ぼうと決めることなく、常に新しいことを学んでいます(たとえば、目標を設定しないとか)。

読者からの質問(2):で、あなたはどうやって生活してるんですか?
回答:情熱的に、です! 繰り返しますが、目標を設定しないということは、何もしないということではありません。実際、私はいつもたくさんのことをしていますが、それは私がそれを好きだからやっているのです。

目標なしに生きるためのコツ

目標なしに生きるためのハウツーマニュアルを書くつもりはない。それはばかげている。私は、何をするべきか教えることはできない。道は、あなたが自分自身で切り開いていかなくてはならない。

しかし、あなたの役に立つことを願いつつ、私が学んできたことをいくつかシェアすることはできる。
  • 小さく始めること。目標なしに生きることを学ぶにあたって、あなたの行き方をドラスティックに変える必要はない。ただ、数時間を事前に決めた目標やアクションなしに過ごしてみよう。その間は、自分自身の情熱に従おう。一時間だけでもいい。
  • 成長しよう。慣れてくるにつれて、より長い時間の自由を自分に与えてみよう。半日、あるいは一日、あるいは数日の間。やがて、決められた目標を捨てて、ただ自分の好きなことをする自信が生まれてくるだろう。
  • 仕事だけではない。人生のあらゆる領域で、目標を捨てることは効果を示す。例えば健康とフィットネスについて考えてみよう。かつて私は、体重や体脂肪を減らすことから、マラソンを走ることから、スクワットの回数を増やすことまで、詳細な目標を設けていた。今はそうではない。今では私は単にそれが好きだからやっているに過ぎない。そして、それが結果的に私をどこに連れていくことになるのかは全くわからない。この方法は、素晴らしくうまくいっている。なぜなら、私は常に楽しんでいるからだ。
  • 計画を手放そう。計画することは、目標を設定することと実際には同じことだ。計画は、あらかじめ設定された経路を進むことをあなたに強制する。しかし、計画的に生きることを止めることは、驚くほど難しい。特にあなたが私のような計画オタクである場合にはそうだ。だから、どうしても必要だと感じたときには、計画を立てることを自分に許そう。ただ、徐々にこの習慣を手放すことへの抵抗をなくしていこう。
  • 失敗を気にしないようにしよう。もしうっかり目標を設定してしまってもだいじょうぶだ。この旅に失敗はない。それはただ、学ぶための経験にすぎない。目標を設定せずに生きて、もし失敗したら、それが本当に失敗かどうか、自分に問い直してみよう。失敗と言えるのは、行きたかった場所に到達できなかったときだけだ。しかし、目的地がなければ、そもそも失敗はない。
  • 悪いことなどひとつもない。どんな道があなたの前に開けようと、あるいはどこに到達しようと、それは素晴らしいことだ。悪い道などない。悪い行き先も存在しない。ただ、違いがあるだけだ。そして、違うことは素晴らしい。判断してはいけない。ただ、経験するのだ。

最後に

旅こそが全てだということを忘れないようにしよう。目的地は重要ではない。

「良い旅人は計画しない。そして、目的地に到着する意志も持たない」(老子)


Leo Babautaの著作"The Power of LESS"は「減らす技術 The Power of LESS」として日本語訳されています。
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