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アウトライナーの新しい呼び名 [アウトライナー]

アウトライナー、もしくはアウトライン・プロセッサーという名前は、このソフトにはあんまり相応しくないと長い間思っていました。「アウトラインを作るためのソフト」という印象が、このソフトの理解を難しくしてるような気がするからです。

「流れていくものをキャッチして仮に体系化するための道具」というのが、ぼくのアウトライナーについての認識に最も近いものです。

思考は流れていくものです。アウトライナーは、流れていく思考の中から必要なものをキャッチします。川の中に網を突っ込んで絡め取るイメージです。

それはむしろ受動的な行為です。いわゆる発想法のイメージとは少し違います。

絡めとった思考は、アウトライナーの中で必要に応じて、あるいは目的に応じて自由に組み立て、体系化し、カタチにすることができます。カタチにするとはアウトプットすることです。

でも、それで終わりではありません。アウトライナーで組み立てたカタチは、仮のものです。なぜなら思考は流れ続けているからです。

アウトプットしているそばから新しい何かが絡め取られていきます。整えたはずのカタチは、新しい素材を付け加えた瞬間バランスを崩します。そこでちょっとシェイクすればアウトラインはたちまち揺らぎ始めます。

シェイクするとは、階層を上下することです。あるいはトップダウンとボトムアップを行き来することです。バランスを取り直そうと思えばアウトラインを組み立て直すことになります。

アウトラインは常に「仮のもの」です。仮のアウトラインの、ある瞬間のスナップショットがアウトプットです。

だからこそ、自由で柔軟で速いのです。

デイブ・ワイナーはアウトライナーのことを「テキスト・オン・レイルズ」と表現しました。開発者にとってはイメージしやすい名前かもしれません。

ごく普通の人にイメージしやすいアウトライナーの呼び名を、ぼくはまだ思いつけずにいます。

※「(仮)アウトライン・プロセッシング入門」こぼれテキストより

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