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トップダウンとボトムアップを「シェイク」する(1) [アウトライナー]

アウトライナーのイメージは人それぞれです。

たとえば「アウトライナーは文章を書く前にアウトラインを作るためのもの」と考える人がいます。つまりトップダウン型です。

アウトライナー嫌いの人からよく「アウトライナーは不自由な感じがする」「自由に書けない」と言われるのですが、これは(アウトライナーの有無にかかわらず)トップダウン型での文章作成を試みて挫折した経験を持つ人が多いからではないかと推察します。

逆にKJ法やカード法などからの類推で「アウトライナーはアイデアを整理・分類したり組み合わせたりする発想ツール」だと捉える人もいます。アウトライナーの別名である「アイデアプロセッサー」のイメージから来ているのかもしれません。これはボトムアップ型の考え方です。

どちらも決して間違いではありません。しかし、長文を書く場合などが典型ですが、複雑な考えを形にし、人に伝わるようにアウトプットしようとすると、どちらも十分ではありません。

実際のアウトライン・プロセッシングでは、よほど単純な、あるいは小規模なアウトプットでないかぎり、トップダウンやボトムアップのみで作業が完結することはありません。人間の思考はもっとずっと複雑です。紙の時代のアウトラインがうまく機能しなかったのはこのためです。

アウトライナーが使える時代の実践的なアウトライン・プロセッシングは、トップダウンとボトムアップを相互に行き来する形で行われます。

アウトプット(たとえば文章を書くこと)のためには、アイデアや思考の断片を、説得力のある形で、あるいは面白く伝わる形で有機的に連結しなければなりません。トップダウンとボトムアップを行き来することで、それを自然に行えるようになります。

トップダウンでの成果とボトムアップでの成果を相互にフィードバックすることで、書きながら浮かんでくるランダムな発想を活かし、有機的に連結していくのです。

このプロセスを個人的に「シェイク」と呼んでいます。相互に行き来しながら「揺さぶる」からです。

※「アウトライン・プロセッシング入門(仮題)」より

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