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オーバーヒート [Diary]

昔、暑い夏の日に車を運転していてエンジンをオーバーヒートさせたことがある。いくらアクセルを踏み込んでもふかふかして手応えがなく、いっこうに前に進まない。

それは中原街道を走っているときのことで、駐められそうな場所はないし、少し先に上り坂はあるしマズイと思ったところでちょうどガソリンスタンドがあったので事なきを得た。

それにしても、あのふかふか感は何にも似ていない、いやーな感じ。



いや、ひとつだけ似ているものがある。

何かをやろうという気持ちとそれができない状況がループする状態が長くつづいた結果、頭が飽和状態になってしまうとき。

まるでゴムが伸びきったような嫌な感じが、あの夏の日の中原街道の感触にそっくりだ。

だから、個人的にその状態を「オーバーヒート」と呼んでいる。



たとえば、割り込みによる中断が延々と何重にも繰り返されたとき。

Aをやってる途中に電話があって急遽Bをやることになり、はやくAをやらなきゃと思いながらBをやってる途中に呼び出されてCをやることになり、いかんいかんAをやらなきゃと思いながらCをやってる途中にBはまだかという催促が入り、CとBがしっちゃかめっちゃかになり、ようやくAに手をつけられるようになったときには頭が飽和状態になっている。

たとえば、複数のことを同時に処理しようとして処理できないまま、それでも複数のことを処理し続けようとしたとき。

Aをしなければいけないんだけど、Aをするためにはその前にBを決めなければいけなくて、Bを決めるためにはCの意見を確認しなければならなくて、Cの意見を確認するためには自分の意見を決めておく必要があって、でもはやくAをしなければならないので落ち着いて考えてる暇がなくて、どうしよう早くAをしなきゃいけないのに(あわあわ)、みたいなことをしているうちにやっぱり飽和状態になっている。

この状態になってしまうと、もう何もできない。いくらアクセルを踏んでも車は前に進んでくれない(覚えありますね?)。



もちろん、こうした場合に有効なテクニックはあるのだろう。

最初のケースであれば、何かに割り込まれてやりかけの作業が中断したら、中断したところをわかるようにマークしたりメモしたりした上で脇に置き、割り込んできたタスクの処置(その場でやるにしても断るにしても後回しにするにしても)に集中する。さらに別の割り込みが入っても、同じようにマークして作業中のタスクを脇におき、新たな割り込みタスクの処置に集中する。片付いたら脇に置いておいたタスクに戻り、マークしたところから再開する。それを繰り返す。

後のケースであれば、もつれて絡み合ったやるべきことを全部書き出した上で、一つ一つに分解する。物理的に手をつけられる順に機械的に並べ替える。並べ替えたら上から順に機械的に実行する。今実行していることだけに集中する。

ようするに、一度にひとつのことだけを前に置いて、集中することだ。

こういうときの頭の整理に、アウトライナーはとても有効だ(特に二番目のケースになんか絶大な威力を発揮するだろう)。



というようなテクニックは役に立つし、身につけているのといないのとでは大きな違いがある。

それでも、自分が毎回スマートにテクニックを駆使して切り抜けられるのかと問われれば、そんな自信はない。残念ながら。

月並みだけど、人生はマニュアルに書かれているテクニックがそのまま通用するケースばかりではない。どうすればいいのかはわかっていても、やっぱり時にはオーバーヒートを起こす(先週から今週にかけての自分がまさにそうだった)。



ここで言いたいのは、オーバーヒートしてしまったときは、エンジンを冷やすしかないということ。それも、アクセルふかふかの嫌な感じがしたら、なるべくはやく冷やすこと。

オーバーヒートしたまま、それでもアクセルを踏み込んで挽回しようなどと思わないこと。どんなテクニックも、どんなツールも、自分がオーバーヒートした状態では役に立たないのだ。

すぐに冷やせば、エンジンはまた回ってくれる。でも、熱によるダメージが一定程度を越えたら。どうなるかはここに書かれている。



今回は、なんとかうまくエンジンを冷却することができた、と思う。

きっとまた、エンジンは回ってくれる。

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