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アウトライナーについての2つの質問 [アウトライナー]

『アウトライナー実践入門』で、ぱうぜさん(@kfpause)こと横田明美先生にインタビューさせてもらった縁で、千葉大学アカデミック・リンク・センター主催の「あかりんアワー」という学内イベントに登壇してきました。

イベントといっても、毎週火・金曜日のお昼に、同大図書館に併設されたプレゼンテーションスペースで開催される、こぢんまりした定期イベントです。

タイトルは「論文をシェイクする〜アウトライナーのすすめ」。30分のうち、ぼくがお話ししたのは約15分で、後はぱうぜさんによる説明、そして質疑応答でした。

メインのオーディエンスが学生、しかも4年生が卒論を本格的に書き始めるシーズンということで、「シェイク」の話を中心に、レポートや卒論に少し寄せた感じで話をしました。

アウトラインを先に作ってから文章を書くのではなく、トップダウン(アウトライン)とボトムアップ(詳細)を行き来しながらアウトラインを育てていく、という話。

時間が短いこともあって、本の中で紹介したような「実例」は見せられなかったのですが、そこはばうぜさんの「学生の卒論のアウトライン」や、ご自身が勉強に使った情報カード(超貴重)など、貴重な現物の紹介でカバーしてもらいました。

終了後に何人かの先生や、熱心な学生さんとお話させてもらい、これはとても嬉しかったです。

で、アウトライナーに関するとても良い質問をいくつかいただいたので、2つ紹介しつつ、現場では話しきれなかったことも含めて回答してみます。



Q1)
課題などで、比較的短い、字数制限(1200字とか2000字とか)のある文章を書く機会があります。こうした場合のアウトライナーの使い方って、あるでしょうか?(※質問のニュアンスがちょっと違ったらごめんなさい)

A1)
これ、実はぼく自身得意ではありません。なので、得意でない人間がアウトライナーでそれをカバーする方法として見てくださいね。

文字数が定められているときって、どうやってその文字数を稼ぐかという問題と、どうやってその文字数に収めるかという問題の2つがあると思います。で、この質問で問題になってるのは後者でしょう。

もし、与えられたテーマについてどうしても1200文字書けないとしたら、アウトライナーの使い方とは別の問題があるはずです。

なので、ここではどうやって字数に収めるかということを考えます。

文字数制限に慣れていない場合は、字数のことはあまり考えずにとにかく書いてしまうのがいちばん楽です。

最初から1200字に収めようとせず、2000字とか2500字になってもかまわないので、とにかく書いてしまう。導入部と結論部も一応つけておきます。

だいたい形になったら、読み返しながら見出しをつけて、アウトライン化します(細かめに見出しを付けるのがコツです)。

見出しをつけたらアウトラインを折りたたみ、見出しだけ眺めながら、優先度が低いと思われる項目を削っていきます(すぐに削除せず、末尾に「未使用」という見出しを立てて、その下に落としていくと後で後悔しません)。

優先度が低いとは、決して重要度が低いという意味ではなく、与えられた内容とスペースにそぐわないもの、という意味です。あと、同じくらいの大きさのネタが2つ入っていたりした場合、片方を削るということもあるでしょう。

制限に収まるまで削ったら、全体の流れに齟齬が生じていないかどうか確認しつつ、細部を整えて仕上げます。

手書きと違って、1200字と2000字に、それほど労力の差はありません。個人的には、書きながら同時に字数を収めようとするよりも、この方がずっと楽です(ただし限度はあります。10000字になるまで書き続けてはいけません)。

もちろん、書き慣れてくれば、1200字だとだいたいこんな感じかな、と当たりをつけることができるようになります。また、そういう訓練をすることは役に立つと思います。

ちなみに、Wordのアウトラインモードだと、アウトラインを折りたたんだ状態で項目を選択すると、下位に含まれる文字数がステータスバーに表示されるので便利です(何も選択しないと、アウトライン全体の文字数が表示されます)。


Q2)
自分はアウトラインを作ることも、アウトラインに沿って書いていくことも比較的得意なのですが、ときどきアウトラインに縛られて、アウトラインに書かれたことしか書けない感じがすることがあります。そういうときはどうすればいいですか?(※またまた、質問のニュアンスが違ってたらごめんなさい)

A2)
アウトラインの縛りから抜け出すためにいちばんいいのは、いったんアウトラインの外に出ることです。

作ったアウトラインは脇に置いておいて、真っ白い画面に書いてみる。

アウトラインが作れるくらいだから、テーマや関連する知識は頭に入っているはずです。

だから、アウトラインを見ないで頭の中身だけで自由に書いてみる。構成は考えず、抑制せず、気持ちよく、テーマについて自由に書けることを書く。これをフリーライティングといいます。

アウトラインはアウトラインでちゃんと残してあるので、いくら自由に書いてみても大丈夫です。

しばらくフリーライティングしてみた後で、書き出した内容に見出しを立て、既存のアウトラインの中で該当すると思う部分に振り分けてみます(必ずコピーを取ってください)。

そのとき、もし既存のアウトラインに収まらない断片があったら、それがアウトラインの縛りから抜け出すヒントになります。

どれだけ精密にアウトラインを作っていても、アウトラインを見ずに自由に書いてみると、何かしらアウトラインに収まらない内容が出てくるものです。

使える内容だと思ったら、その内容に絞って更にフリーライティングしてもいいし、その内容を組み込めるようアウトラインを修正してもいいでしょう。

自分でも、これがブレイクスルーになった経験が何回もあります。



いかがでしょうか。回答になってるといいのですが。といいつつ、以上はもちろん「アウトライナーの使い方の一例」であり、唯一の回答ではありません。



「あかりんアワー」当日は冷たい雨、その上電車が遅延し(向かう方向の電車が次々に止まっていくという悪夢)、どうなることかと思いましたが、なんとかギリギリで間に合いました。

1時間前に着くように出ていた俺、えらい。

案内してもらった千葉大の図書館はとても素敵な場所で、思わず「ここで仕事がしたい」と思ったり。

うん、楽しかった。

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