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(ねこ)のてつがく [Talks]

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外側のフラグメント [Talks]



最初に就職した会社がまるで学校のように思えたことは、「大人にさえなれば」と思いながら学校時代をやり過ごしてきた自分にとっては衝撃的だった。

そのときの気持ちは失望でもなく絶望でもなく、やっぱり外側はないのかという諦めと表現するのがいちばん近い。

もちろん、そうではないことを後から知ることになる。

ハタチそこそこで見えている世界というのは、本当に狭いものだ。



自分にとって切実な何かを外側に向けて言葉にしたとして、どこかに自分と同じような切実さでそれを受け止める人がいるかもしれないという感覚が危険なものであるということは、忘れないようにしなければならない。

もちろんそのことを承知で言葉を放つのだし、放った言葉は自分の手を離れて広がるし、誰に広がってもいいし、どのように受け取られてもいい。

そしてその言葉の何かに反応する外側の誰かが存在することはやっぱり奇跡的なのだということも、忘れないようにしなければならない。



((( ˘ .˘ )))♪
Life is made of fragments.
So is love.

焼き海苔の力 [Talks]

今日はもうだめ、ご飯つくれない。お弁当買うか…。

ああ、でも家に帰ればこの間買ったおいしい焼き海苔があるんだよね。
……。
がんばってご飯だけでも炊くか。

お米研ぐ。
(じゃこじゃこじゃこ)

ごはん炊けるの待ってる間に味噌汁だけでもつくるか。冷凍しておいた油揚げと長ねぎなら切るの楽だよね。あ、ワカメも戻して入れよう。

(ぐつぐつぐつ)

お味噌入れる。

(ときときとき)

おなかすいたなあ。まだ炊けないなあ。
包丁とまな板も出しちゃったし、ついでにトマトも切るか。

(とすとすとす)

塩とオリーブオイルとお酢を混ぜて。

(ちゃくちゃくちゃく)

あ、豚肩ロース薄切り消費期限今日までだ。冷凍しないと。

いや待て。
ごはん炊けるまでにあと7分ある。7分あれば、長ねぎといっしょに塩と胡椒だけでシンプルに炒めて。最後にごま油ちょっと。

(じゃーっ)
(ぴっ)

おー、ごはん炊けた。

▼▼▼

あれ、ごはんできてる。

Told by Tomo.

Love and Hell [Talks]

(あなた)のことを想像はできても理解はできない。

(あなた)の中には(わたし)に見えない地獄がある。(わたし)の中に(あなた)に見えない地獄があるように。

(あなた)の地獄の存在を知り、理解したいと願い、全力で想像することをたぶん愛という。

でも(あなた)のことを想像はできても理解はできない。

愛することが苦しいのは、いかに想像したところでそれが本質的に不可能なことだからだ。

それでも(わたし)は(あなた)のことを全力で想像するしかない。ロジックだけではなく五感の全てを使って。

「説明しようとしてもできないこと」についての会話 [Talks]

男(26)
「それは、人に説明しようのないことです。人に理解してもらいようのない性質のことです。心の底から望み、そのために全力を尽くしているけどどうしようもないんだと叫びたくても、なにしろそれは人に説明しようがなく、理解されようもないことなのです。そのことで、心ならずも人に迷惑をかけたり、批判を受けたり、嫌な顔をされたり、心ない言葉をかけられたり、努力や責任感が足りないと責められたりします。あるいはしたり顔で「もっと●●すれば」などとアドバイスされたり、わかったような顔で「自分にもそういうことがあったよ」とか「君はまだ恵まれてるほうだよ」とか、結局は自分のしたいの話を始める輩を無視してまた責められたりします。ぼくはどうしたらいいのでしょう」

男(45)
「さあ、どうでしょう」

男(26)
「その歳になってもわかりませんか」

男(45)
「今、自分自身ですべての答えを口にしたじゃないですか」

男(26)
「わかりません」

男(45)
「人は目に見えることしか見えない。知らないことは想像もできない」

男(26)
「それのどこが答えなんですか」

男(45)
「もっと具体的なアドバイスほしい?」

男(26)
「お願いします。できればしたり顔だったりわかったような顔じゃないやつがいいです」

男(45)
「いい歳をして被害者意識と自己憐憫か、みっともない。だから論理だけあって答えがないんだ。大人になれ」

寂しさついての会話の断片 [Talks]



「寂しくなることない?」
「寂しくない人なんか信じられないよ」



「寂しいとすれば、私だけが永久に29歳だからじゃなくて、みんなの記憶の中で私が古くなっていくことだね」



「寂しいと思えば人に会いたくなる。声が聴きたくなる。人と関わろうとする。だから生きていくことができる」



「大人になったら寂しさは我慢しなければならないんだぜ」



「寂しさの全ては……ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第15番の中にある」
「いや、ジョンが“Across the Universe”の中に全てを」
「いやいや桑田が“悲しい気持ち”に」



「……」



「ところで君は孤独になる覚悟を決めたんじゃなかったのか?」

瞬間的な幸福(のようなもの)についての断章 [Talks]

彼女と大型書店に行って、一階で「じゃあね」と別れ、最上階の実用書コーナーにエレベーターで上がる。五階(人文書・理工書)、四階(美術書、芸術書)、三階(文具・事務用品)と順に降りてきて、二階(文庫・新書)に降りる途中の階段で、下から上がってくる彼女と再会する。



台風の夜、彼女と二人ホテルのテレビで台風情報を眺めている。首都圏は一時間ほど前から暴風域に入っている。外はきっとすごいことになってるんだろうなと思うけど、窓のない部屋から外をうかがうことはできない。



深夜、何回電話をしてもつながらないのを心配して、思わず彼女のアパートにまで歩いてきてしまったら、彼女が親友二人と手を繋いで「リンダリンダ」を歌いながら帰ってきた。

しりとり [Talks]


意思
試行
迂闊

迷い
いがみ合い
育児
自己嫌悪
終わり
理解者
やっかみ
密会
いばら
落涙
意固地
自壊
偽り
理屈

みそぎ
疑惑
苦痛

追憶
苦楽
空白
クリスマス
水面下
会合
運動
右傾化
過激派
破壊
陰湿化
海外
痛み
水辺
ベンチ
チキンバスケット
得意料理
リバーサイドホテル
ルームサービス
スマイル
留美子…

歳を取ることについてのいくつかの断章 [Talks]

会話1
「君も40くらいになればわかるよ」
「…すいません、今年45歳になるんですけど」

会話2
「仕事の現場で若く見られて得なことなど何一つない」
「いえ、大目に見てもらえることが多くなります」
「おお、なんと低い志だ」

会話3
「人は、一瞬のうちに歳をとるんだ」
「そのセリフ、聞いたことがある」

会話4
「君は30代の半ばまで、年上の人とばかりいっしょに仕事をしてきた。つまり相対的に若かった。そして30代後半からは、どちらかというと年下の人といっしょに仕事をするようになった。実に絶妙だ」
「な、なにが?」

ステートメント
1. 人は創ることへの憧れを無くしたときに歳を取る。
2. 人は異性への憧れを無くした時に歳を取る。
3. 人は美しいものへの憧れを無くした時に歳を取る。
4. 人は知識への憧れを無くしたときに歳を取る。
5. 人は成熟への憧れを無くしたときに歳を取る。

噂話
(水をたくさん飲むのが秘訣らしいわよ)

評価
「しかし、貫禄ねえなあ」

感想
「どうしてこんなにかなしいんだろう♪」

名前が呼べないことについての一連の会話 [Talks]

1)ふろふき大根など食べつつ。

「奥さんのことなんて呼んでるんですか?」
「普段なんて呼ぶのかってこと?」
「そう」
「呼んでない」
「呼んでない?」
「結婚する前は名字にさんづけで呼んでけど、今はしっくりくる呼び名がないから呼ばない」
「なんて名前?」
「杉浦さん」
「(笑)」
「笑うか普通?」
「私も彼の名前を呼べないんです!!」
「あら、仲間だ」
「彼は私のことを名前で呼ぶし、自分のこともそうして欲しいっていうんだけど、どうしても呼べないんです。名前を呼んだ瞬間に自分がまるで知らない人といっしょにいるような気がして怖くなります」
「名が体を現していない?」
「どう思います?」
「わからないけど、ただしっくりしないんだよね。その感じはすごくよくわかる」
「でも他に誰も同意してくれないですよ。史上初めてです」
「ちなみに彼の名前は?」
「ユキヒロ」
「(笑)」
「笑うか普通?」
「すいません(笑)」
「私が名前で呼ばないことで、彼が傷ついてるのがわかるんです。でも〈ユキヒロ〉って口にすると、まるでそれは彼じゃないみたいな気がして。わかります?」
「わかる。でもうちは、ふたりともそうだから」
「奥さんも?」
「そう。だから大丈夫」
「ねえ、つかぬことを聴いていいですか?」
「なに?」
「エッチのとき、名前呼べないと不便じゃないですか?」
「(笑)」
「どうなんです?(笑)」
「不便だよ(笑)」
「ですよねー(笑)」

2)タクシーを待ちながら。

「でも、名前を呼べれば、もっと近くに行けるのにな、と思います」
「名前を呼ぶかどうかなんて、関係ないような気もするけど」
「そうですか?」
「名前を呼べないことが距離を近づけることだってあると思う」

3)別れ際。

「確かにさっき、私たち一瞬だけものすごく近いところにいましたよね」
「そうかもね」
「でも本当は名前呼びたいですよ」
「呼べる名前が見つかるといいね」
「うん」
「じゃ、また」
「おやすみなさい」

4)とかとか。