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本日の引用 [Diary]

「ルイジアナ州のフランス語を話す黒人たちの民族音楽であったザディコが、アメリカで人気が出てきたのは一九八〇年代に入ったころであった。アコーディオンを弾く変なブルースシンガーのクリフトン・シュニエが実はブルースとは別のザディコという音楽の演奏家だと認識され、ザディコブームとなっていった。僕はニューオリンズで調査しているとき友人と連れだってわりと頻繁にクラブにこの音楽を聞き、踊りにいった。

シュニエがスミソニアン研究所によって、民俗芸能保存者として表彰を受けたのは一九八四年のことだった。ワシントンDCのフォード劇場で他の芸能者たちとともにガラ・コンサートを行った。2ステップのザディコからしっとりとワルツまで演奏したが、あまり受けなかった。ところか、R&Bやブルースをザディコ風に演奏すると、観客はわきにわいた。経済的にブルースを演奏しないとやっていけないシュニエは結局ザディコを認められても、その音を聞いてくれる観客が増えたわけではなかった。情けない話である。」

奥出直人「物書きがコンピューターに出会うとき」p.163


奥出直人は、ぼくをアウトライナー中毒にした本を書いた人だけど、ぼくがザディコという音楽の存在を知ったのも、同じ本だった。不思議。
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