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SPAM好き [Diary]

普段は別にどうでもいいけど、年に何回か無性に食べたくなるものというのがあって、個人的にその代表選手がSPAM

アメリカの家庭では好き嫌いを超越して馴染みのある味だけど(沖縄以外の日本では最近までそれほどなじみがなかったと思う)、一方でアメリカでは「まずいもの」「飽きるもの」「うんざりするもの」の代名詞みたいなところもある。

そうなった原因のひとつには、第二次大戦でアメリカ軍の戦闘糧食として採用され(カロリーがあって日持ちするから)、戦場で来る日も来る日もSPAMを食べさせられた兵隊が、戦場のイメージとも相まって「二度と見たくない」みたいなことになったことだと、太平洋戦争で空母に乗っていた小学校時代の担任の先生に聞いたことがある。

そのイメージがモンティ・パイソンのギャグを経由して、望まないメッセージを大量に繰り返す迷惑行為を「スパム」と呼ぶようになったと言われている。



でも同時にそれは、アメリカ育ちの人間にとっては不思議に懐かしい味でもあり、ふるさとの味でもある。誰もが悪口を言いながらも、決して嫌いではないというような。

そのことがよくわかるエピソードが、太平洋戦争末期、昭和20年3月19日に日本海軍の呉軍港を攻撃し、松山上空で撃墜されて捕虜になったパイロットの手記に載っている。
呉海軍刑務所に入れられたあと、大船収容所に送られた。(中略)終戦までの五ヶ月間、呉と大船で発艦前の出来事を思い出しては過ごした。三月十九日朝、 飛行機に乗り込んだとき、同乗のハロルド・ウエストが肩を叩いて「スパム(豚肉)・サンドイッチを食べないか」と薦めてくれたが、「今は要らない」と断ったのだった。「スパム」は、艦隊乗組員には馴染みの豚肉の缶詰で味はまずかったが、捕虜になってこれをどれほど悔やんだことか。解放されるまでこの缶詰のことばかり考えていた。
ヘンリー境田・高木晃治共著「源田の剣」より)


意外にごはんに合うのよね。醤油味にも。和辛子にも。目玉焼きにも。海苔にも。だからこそ沖縄で単なる米軍文化以上に定着したんだろうけど。

あ、食べたくなってきた。
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