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叩き心地のいいキーボード [Diary]

押し入れをクリアにするということで、不要なものをどんどん捨ててるんだけど、不要とわかっていても捨てられないものがある。その一つが、巨大なApple拡張キーボード

昔のマックにつないで使っていたもので(LC475からPowerBook2400までの時代)確か二万円くらいしたと思う。

今のマックの薄く洗練されたキーボードとは対照的な巨大なキーボードを捨てられないのは、その投資額のせいではなく、叩き心地の素晴らしさのせい。

大学生のときに買ったパナソニックの液晶10行表示のワープロ専用機に始まる長いキーボード歴の中で、最も素晴らしいキーボードだった。

キーのしっかりした質感。叩いたときの柔らかいけれど確かなフィードバックの感触。軽快でリズミカルでそれでいてうるさくない打鍵音(文字で表現すると「たくたく」という感じ)。そして相当の力で叩いてもびくともしない、安定感。

今のマックにはつなげないから実用上の価値は全くないんだけど、捨てられない。

80年代末期に出た「物書きがコンピューターに出会うとき」の中で、奥出直人さんは「物書きのためのコンピューターにとって最も重要な機能は叩き心地の良いキーボード」と書いている。当時は初心者向けの入門書であってもそういうことが書いてあった。

今ではキーボードの重要性は相対的に低下しつつあるけれど、それでも質の高いキーボードはPCのいちばん重要な機能の一つだと思う。

物書きと言わず、一日中コードを書くプログラマーにとってだってHTMLを書くウェブデザイナーにとってだってそうだろう。そして一日100通メールを読み書きするビジネスマンにとってだって。

仕事で使う筆記具なんか何を使っても同じだ、大事なのは内容・本質であって、道具ではない。というようなことを言う人がいるけど、それは明白に間違っている。

一日のうち最も長い時間、自分の肉体と感覚器官が直接接触し、そのフィードバックを感じ続けている道具の感触が仕事に、まして精神に影響しないはずがない。

本当に叩き心地の良いキーボードを叩いていると、指先が快楽を求めて勝手に書き始めるようなところがある。

文章を書いていれば、気がつくとそして自分でも思ってもみなかったことを書いてしまう。それで自分がこんなことを考えているのかという発見をしたことも一度や二度ではない。快楽の力が無意識の底に隠れているものを引っ張り出してしまうんだから、考えてみるとすごいことだ。人間が意志でできないことをやってしまうのだから。

日々の仕事であってもそういうキーボードを使えれば、必ず何らかの好影響があると思うんだけどな。

でも、今普通のホワイトカラーが職場であてがわれる仕事用PCのキーボードに、そうした配慮は感じられることはまずない。

ちなみに今のマックのキーボードは決して悪くはないけれど(特にMBAのキーボードは小さい割によくできてる)、やはりあの麻薬的な感触は持っていない。



ちなみに、所有していないものまで含め、今まで触れたキーボードでいちばんたたき心地が良かったのは、キャノンの「ゼロワンショップ」に置かれていたIBMのPSシリーズのキーボード。Apple拡張キーボードは次点くらいかな。
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