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母のフォード、あるいは恐怖の相対性 [Diary]

母が「もう運転することもないから」と免許証を自主返納した。

結局アメリカに住んでいた数年間をのぞき、母は一度も車を運転することはなかった。「日本の道路は怖いから」。

そもそもアメリカ生活で必要に迫られるまで、自分が運転することなんて想像もしなかっただろう。免許だってアメリカで取ったのだ。

でも、身長147cmの母がアメリカで乗ることになったのは、でっかいフォード・グラナダだった(父が乗っていた車のお下がりだったから、選択の余地がなかった)。

グラナダのシートを限界まで前に動かし(それでもよくアクセルに足が届いたと思う)、ハンドルの隙間から前をのぞき込むようにしながら、買い物に行ったりぼくを歯医者に連れて行ったりした。

日本の道路が怖いという母は、サンフランシスコのハンパない下り坂をDレンジで爆走することは平気だった。車間二メートルでバスの後ろをついて走ることも平気だった。対向車のライトがまぶしいと言って夜間にサングラスをかけることも平気だった。

で、何が言いたいかというと、つまり怖さは相対的なものだということね。
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