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「倒れたいけど、倒れない」 [Diary]

たとえば学生に対して「社会人になったら簡単には休めないから」的なことを言ったことがある人は多いはず。

そう、〈社会人〉は仕事に対して責任があるから、休めない。

で、働き過ぎで体調を崩したり倒れたりした人に「きっとカミサマが休めって言ってるんたよ」的なことを言ったことがある人も多いはず。

そう、〈社会人〉も病気になったり倒れたりしたら休んでいい。



「そろそろ倒れたいんだけど倒れないんだよねー」という言葉を、職場で立て続けに耳にした。しかも、入社2年目とか3年目の若い後輩から。

そのフレーズをはじめて耳にしたのは何年か前のことで、何ヶ月も連続で160時間以上残業を続けていた同僚(女子、当時35才)からだったけど、最近定番化してるような気がする。

激務をこなしてるプライドに自虐を少し混ぜたうまい表現だと思うけど、背景には「倒れでもしない限り休めない/倒れれば休める」という認識がある。

同時に「まだ倒れないし、もし倒れたらそこで休めばいい」という、現代人の誰もが陥りがちな、傲慢さと無責任さも。



人が過労で倒れるときって、疲れがだんだんたまっていって、もうダメだ、これ以上は限界だと思って、それでも疲労がたまってついに限界を超えて倒れる、とは限らない。

むしろ、倒れるとは想像もしてないときに倒れる。

たとえば、睡眠時間三時間未満がずっと続いているのに、その日はいつもより体が軽くて、不思議に思いながら早朝出社→日帰り出張→とんぼ返り→深夜まで残業して、それでも疲れも眠気も感じず、さらに飲み会の二次会だか三次会だかに合流してお酒飲んでタクシーで帰る途中立ち寄ったコンビニで倒れて頭打って上半身血だらけになる、みたいな。

ま、三年前の自分の話なんですが。

要するに、自分の限界に対する感覚なんて、その程度のものだ。自分は限界を察知して寸前で止まることができるなんていうのは、自分の能力に対する過信、傲慢さ以外のなにものでもない。

倒れたら休めばいいという発想の浅はかさも、倒れた場所がコンビニじゃなくて駅のホームだったらと想像してみればわかる。

そして〈社会人〉としての責任を果たしてるつもりで、自分や大切な人を守るという最大の責任を軽んじてるということも。
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